ビジネスは目的と戦略から考える 戦略なき戦術は現場を疲弊させ成果もでない

ビジネスにおいて目的と戦略は要である。そんなことは当たり前だ、いつもやっていると思っているかもしれないが、ここが見落とされていることは珍しいことではない。また、戦略を立てていたとしても、単なる妄想など詰めが甘いこともよくある。

目次

戦略とは

大局的、長期的な目標を達成するための道筋、シナリオ。

「戦わずして勝つ」を説いた孫子も、戦略とは「戦を略すこと」と言っているほど、戦略は重要なものなのである。

戦略の意義

・目指すべき方向性が明確になる
・メンバーの行動方針が徹底される
・全体最適
・中長期的視野
 ⇒これらによって、資源を有効活用でき目標達成できる

陥りがちなミス

戦略なしで施策をスタートする

まさかと思うかもしれないが、戦略をすっ飛ばして施策からスタートしているケースは実は少なくないのだ。というより、ほとんどがそうかもしれない。これは戦略と戦術が分かっていないことも原因である。

どんなサイトを作ろうか?集客はどうしようか?ということを真っ先に考えていくケースはよく見かけるが、これは戦術であって戦略ではない。

戦略がすっぽり抜け落ちることは、目指すべき方向が不明確で行き当たりばったりになる。時間お金、労力だけ奪われて失敗に終わるのである。

リスク想定ができていない

戦略は夢を描く作業でもあるため、つい理想(妄想)ばかりを追いがちになる。そして、すべてが思い通りにいくような気分になってしまう。その結果、リスクを想定することが抜けてしまうのだ。物ごとには必ず何かしらリスクは伴うものである。そのリスクをいかに想定し回避することを戦略を立てる段階でやっておくことが重要である。

最後に

人は“自分はできている”という錯覚に陥りやすい。しかし、実はできていないことのほうが多いのである。歴史のある会社であれば、これまでに作り上げられた信用や実績に守られ、通用しているということも多い。

戦略がしっかりしていれば、仕事は9割終わったも同然で、戦術はスムーズになるのである。しかし、現場がいつもバタバタして皺寄せを喰らっているのは、戦略がないか、詰めが甘いかなのである。

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