PDCAとPDSA:その違いと誤解を理解するために

ジムの会員になったものの、運動が続かないという経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。その理由は、先延ばしにしてしまう、他のことに気を取られてしまう、単にやる気がなくなってしまうなど、さまざまです。そこで、デミング博士が開発した「PDSAサイクル」の出番です。

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PDCAではなく本来はPDSA

日本ではPDCAが一般的に使われていますが、正しくはPDSAで、Plan、Do、Study、Actの頭文字を取ったものです。簡単に言うと、P-Dステップを実行することで、計画の成否を素早く判断することができるのです。また、データを分析し、比較することで、新たな課題や発見を見出すことができるのです。

PDSAについて誤解されていることのひとつに、「学ぶのが難しい」ということがあります。しかし、インターネットが普及している現在、情報は豊富にあり、PDSAを学ぶためのリソースを見つけることは難しくありません。

  • Plan「計画」
  • Do「実行」
  • Study「学習(研究)」
  • Act「改善」

PDSAを活用する際のポイントは、「1つのことに集中する」「理論を明確にする」「3つのステップに分解する」の3点です。

一言でいうと、まず「P-D」を実行すると、失敗するか、上手くいくかが分かります。データを分析し、解析し、比較することで、新たな課題や気づきを発見しやすくなります。

一点集中とは、目標を一つに絞ることで、集中力を高め、生産性を向上させることです。理論の明確化では、インプットとアウトプットを分析することで、なぜその方法が最適なのかを説明することができます。最後に、3つのステップに分けることで管理しやすくなり、全体像が把握できて取り組みやすくなります。

これらの原則に加え、ゲーム感覚で取り組んだり、PDSA学習サイクルを活用するなど、有用なテクニックを取り入れることもできます。ゲーム感覚で取り組むことで、仕事をより楽しく、雑用に感じなくなります。PDSAの学習サイクルでは、「やらないことリスト」と「やったことリスト」に優先順位をつけることで、達成したことに焦点を当て、そこから改善することができます。

つまり、PDSAは、改善と目標達成のための強力なツールなのです。正しいアプローチと考え方で、どんな誤解も克服し、成功を手に入れることができるのです。

PDSAの具体例

【理論】
●what:引き算して1つにフォーカス
やることを引き算して、1つに絞り混むことで集中力を上げる。

●whyブラックボックスを解明する
インプットとアウトプットを繋ぐ、ブラックボックスを解明して、
なぜその方法が最善なのかと理論を解き明かす。

●how:1、2、3ステップ
どんなものでもこの3ステップに落とし込むことで全体像を把握して取り組みやすくする。

【工夫】
●ゲーム性
ゲーム感覚で、楽しく取り組みやすくする。仕事ではなくゲームとして捉えられるようにする。

●学習サイクルPDSA
「Not to do list」と「Done List」を重視する。やったことから改善を行う。

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