会議や議論が「木を見て森を見ず」の状態になってしまっていることありませんか?
「細かいところ」を話しすぎて議論が進まないなどが起きます。
企画や計画などで、話がなかなかまとまらなくなります。
極端にいうとスマートフォンを企画設計するのに
- 目を悪くする人がいると良くない
- 子供が有害サイトを見て、犯罪に巻き込まれる
など関係ない話を仮定するようなことが起きてきます。
必要以上に複雑に定義してはいけない。
オッカムの剃刀とは?
哲学者でもあった、オッカム村出身のウィリアムが提唱したもので、シンプルなものこそが望ましいという原則です。
「Simple is Best」
余分な装飾も飾りも複雑な説明もいらない。
シンプルに徹するための思考法です。
他にも「神は細部に宿る」や「KISSの法則(馬鹿と思われるほどシンプルに仕上げろ)」という言葉が生まれています。
「ある事柄を説明するためには、必要以上に多くを仮定するべきでない」
これは、「仮定」を増やしすぎることで議論を迷わないようにすることです。
仮定を絞ることで、議論が明確になります。
iPodにもオッカムの剃刀が使われている
オッカムの剃刀で生まれたのがiPhoneです。
ソニーのウォークマンをベースに改善されています。
事実
子供からお年寄りまでも誰も使いやすい音楽プレーヤーを作ろう。
仮定
「たくさんボタンはいらないよね」
「スティック型の機械は要らないよね、本体についていれば」
「ボタンは大きいほうがポケットの中にあれば操作しやすいよね」
違うパズルのピースを持ってきたらパズルは完成しない
オッカムの剃刀とは、つまり「パズルを完成させるのに他のパズルのピースを持ってきてはいけない」ということです。
パズルを完成させるのに、パズルの箱に入っているものだけで十分なのに、もしかしたらピースが足りないかもしれないと他のパズルのピースを持ってくるのは言語道断ですよね。
完成するまでの時間がかかってしまいます。
もしパズルのピースが足りないなら、後で考えればいいことです。
- パズルの端に足りないピースがああるが、額縁に飾るから気にならない。
- パズルを作っているメーカーに発注する。
などの対応を考えることが出来ます。
実際には、同じようなことが起きてしまいます。
関係ない「仮定」をひねり出して、無理やり打ち合わせに持ち込んできてしまいます。
起きた事実に対してだけ仮定を作る
妄想の仮定をたくさん増やすのではなく、実際に合った事実を元に、仮定を作る。
冬にスキー旅行を計画します。
その話し合いの時に
- もし地震が起きたら?・もし台風が来たら
- 温泉宿をヤクザが経営していたら?
- 高速バスで事故が起きたら?
- 高速バスでヤンキーが横に座ったら?
- スキーウェアをレンタル予約したお店に手違いで在庫切れがあったら?
と考え出すとキリがなくて、計画が進みません。
また考えて動こうとすると、手荷物も増えてしまいます。
これらは全て妄想だからです。
また仮定が多すぎるので、事実には当てはまらないことが多いです。
事実から必要な仮定だけをあぶり出す
実際にスキー旅行を行った経験を元にしたり、スキー旅行に行くメンバーから事実を確認することです。
- スキー場と温泉宿は近いほうがいいけど、実際はどう?
- 初心者が多いけど、初心者コース横のレストランを休憩場所にしない?
などを仮定する方が効果的です。
結論はシンプルに考える
2つ以上の家庭がある場合、シンプルな仮定に絞ることです。
スキー旅行の場合
誰もが楽できて便利な方法は?
スキー板の宅急便を使う、ゲレンデ横のホテルを取る
出発場所がバラけていると時間がかかる
待ち合わせ場所を1箇所にしたほうが楽