マーケティングの戦略に絶対欠かせない設計思想とは?!

設計思想という考え方は、ものづくりにおいて、必ず重要な考え方です。
私が東芝に在籍していた時に、「設計思想」という言葉がよく出てきていました。

私は変電所の設備を設計していました。
設計思想を一般的な定義で調べると次のように書かれています。
「設計思想」とは – 建築物や機械を設計する際のコンセプト、基本概念。
設計思想は、モノづくりする時の土台です。
土台がなければ、設計図を書くこともできません。
東芝では、「設計思想は何なの?」という言葉がよく出てきていました。
品質重視なのか?、価格優先なのか?、操作性を優先なのか?など様々な視点で考える必要が出てきます。
電力会社ごとに設計思想も変わります。
日本国内の都市部にあるところは、品質重視ですし、海外であれば、価格重視です。
品質と価格は対局に位置します。
品質を上げようとすると価格は高くなります。
品質を下げようとすると価格は低くなります。
品質優先なのか、価格優先なのか?
設計者は常に、この課題に向き合い続けなければならないのです。

よって、世界的レベルでの最高峰と呼ばれるマーケティングでは、品質を一番最後に考えています。
日本的に考えると理解しがたいことですが、マーケティングでは粗利を取ることが最優先されて考えます。

このようなマーケティングの鍵穴理論は、詳しく講座で説明しています。

日本的な設計思想は、放置すると膨張し続けるエントロピーの原理に似ています。

設計思想を最初にまとめておかなければ、無限に膨張し続けます。
あらゆる可能性が考えられるために、全てを考慮しなければいけないからです。

例えば建築で例える、家造りの過程がわかりやすい例です。
家を選ぶ際には、いろんな基準で設計することができます。

・土地の立地
・デザイン
・設計工法
・安全性(防火性、耐震性)
・価格
・保証
・サポート
・メンテナンス
・快適性(気密性、防音性など)
・間取り

これらを最初にお客さんから聞いてまとめておかないと、気分が変わったという理由でいつまでも設計図も完成せずに工事もできません。
また、工事を始めてからも何回も設計を変更するとなると追加料金がかかってしまうのです。
これらが必要になってくるのは、制作の現場全てです。
ホームページ制作の設計思想では、デザインだけでは不十分です。

顧客の要望と理想に振り回される建築士は絶対に有能ではないのです。
ホームページ制作でも同じ事が言えます。

ホームページ制作では、デザインや文章などのライティングが重要視されがちです。
さらに「WEBマーケティング」という概念や仕組みを取り入れた設計思想が必要になってきます。

ホームページを作れば、勝手に売上が上がる時代は10年前ほどに終わってしまいました。

googleやyahooでの検索エンジンでの上位表示で上げることは難しく、特別な対策が必要です。
そこで、マーケティングのイロハも分かっていないホームページ制作者にIT関係を頼んではダメなのです。

WEBマーケティングという仕組みを取り入れるには、

・どのように人を集めてくるのか?
・どのように人にファンになってもらうのか?
・どのように商品を買ってもらうか?

という動線を引くことが重要なのです。
あなたがホームページ制作を頼む場合は、業者に必ずどのような設計思想で制作するのか?を必ず訪ねてください。

あなたがこれから裏切られて騙されるかどうかは、今ここでの決断と見識にかかっているのですから。

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