ライブコマースは、中国を中心に人気です。日本では浸透しない理由を説明します。
ライブコマースの本質
今だけ、ここだけ、あなただけ
今この瞬間にしか買えない、他では手に入らないもの、他では買えない理由があるからこそ買うわけです。
- 規格外品を安く販売する
- 倉庫処分品を安く販売する
- 珍しいものでここでしか買えない
中国では、小売店がありますが、メーカー直販に近い安く買えるわけです。ライブコマースが発展した理由にメーカーから直仕入れした問屋である市場の店主が暇だから始めたというものがあります。中国は巨大な国土ですので、買付には費用も時間もかかります。それを問屋が安い価格で販売すれば、「安いから買う」という構図ができたわけです。
買い物中毒属性がターゲット
Makuakeやキャンプファイヤーとライブコマースの本質は同じと考えています。買い物中毒になっており、買い物した衝動が強い人達です。
中国のライブコマースが人気になった一つの説として、ロックダウンで外出できなくなり暇になったからという説もあります。
中居正広のニュースの会でテレビ朝日前中国総局長・千々岩森生の解説していた「ネット通販が巨大マーケット」とテーマでは20〜30代の若者はネット通販でしか買わない。店舗では買わないようです。プライベートで買ったものを勤務時間中に会社に届けることもあるそうで、ネットでの買い物依存症傾向がわかりますね。
日本と中国やアメリカの文化の違い
中国やアメリカは素人でもプレゼンが上手い
中国のライブコマースでは、Tik tokのようにスキップするとライブコマースを見ることができます。チャンネルに人がつかなくても売れていきます。
中国とアメリカはプレゼン大国
アメリカや中国では、実演販売士がいません。おそらく海外進出しても売れません。なぜならプレゼンできるのが当たり前で、実演販売などは小学生でもできるからです。アメリカの小学校では授業の中で、自分の良いと思うものをプレゼンで発表するようです。
カナダのブリティッシュコロンビア大学に留学した友人が20歳の時にナイフのネットワークビジネスをしていました。キャンプ好きの人のリストを手に入れて、1時間毎にアポを取り、セールスをしたそうです。キャンプ好きの家庭を訪問して、相手の趣味嗜好を部屋の中にあるものを褒めて、そこからナイフの話題に持っていき、買うかどうかをクロージングしたそうです。ナイフのネットワークビジネスで20歳の男の子は中位くらいのレベルで、セールスの高さに驚きました。
アメリカはプレゼン大国で、中国も同じようにプレゼンテーション教育に力を入れてきました。そして、中国ではライブコマースで売れるとインフルエンサーになれます。
日本人はあの人は信用できるから買う
日本人は、インフルエンサーなどチャンネル固定されやすく、「アンミカが勧めるから買う」、「マツコ・デラックスが勧めるから買う」、「ジャパネットたかたが勧めるから買う」という傾向があります。
結論としては、日本ではライブコマースは広がりにくく、広がるためにはプレゼンテーション能力を上げる必要があります。