ローンチカスタマーとは

新商品の開発などでは、売れるかどうかわからないものに対して、開発費がかかりそれが回収できる見込みがありません。それを解消するのがローンチカスタマーという購入者に購入してもらい、購入者と二人三脚で開発を進めることです。

1人の購入者からの満足度が高いと一定の需要が見込まれますし、開発費を失うことはありません。

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航空機業界で二人三脚で開発をするローンチカスタマーとは?

ローンチカスタマーとは、航空機メーカーに対して、新たな航空機(特に旅客機や貨物機)について、メーカーに製造開発を踏み切らせるだけの充分な規模の発注を行い、その新型機製造計画を立ち上げる(ローンチする)後ろ盾となる顧客(カスタマー)のことを指す。

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開発者(作り手)視点で考える

開発者(作り手)のメリット

作り手のメリットは、仕様決めやバグ出しなどを開発者だけではなく、購入者の要望を知ることができることです。開発者のエゴに陥らないようにすることができます。

開発者(作り手)のデメリット

仕様変更が何度もある

開発者(作り手)のデメリットは、仕様が決まらないかったり、想定以上の仕様を要求されることがあることです。これは開発を重ねていることもあるので仕方ないことでもあります。この点を解消するには、開発者が購入者と打ち合わせを重ねながら妥協点を探ることが重要です。

納期がかかる

仕様を聞いたり、開発後も修正を繰り返すために納期は長期化する傾向があります。

購入者(買い手)視点で考える

購入者(買い手)のメリット

購入者(買い手)のメリットは、ゼロからイチを作るよりも圧倒的に低コストで開発することができることです。

購入者(買い手)のデメリット

購入者(買い手)のデメリットは、開発が終わるまでは約束をされていないことです。開発費と時間をかけたのにも関わらず他社の商品が良いということもあります。

三菱飛行機のすぺーしジェットがまさにその例でした。納期はいくども延期して、最終的にライバルであるボンバルディア社に同燃費の同様の性能の飛行機が開発を三菱飛行機に対して先に完成させて商品化しました。

ローンチカスタマーを見つけると開発とスモールテストが同時にできる

メリットとデメリットを語りましたが、ローンチカスタマーは見つけたほうがよいです。仕事の受注を受けてながら、商品開発もできるために、一般的な企業であれば、開発者も購入者もメリットがデメリットを確実に上回ります。

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