商品を企画する時は0から1を作ることはありません。
「今既にある市場や商品を改変していけばいい。」わけです。お金や時間の制約があるビジネスでは、時間をかけないことが大事です。
実は、現在ある殆どのビジネスが既にあるものの組み合わせに過ぎないか、コピーを改変して進化させたものに過ぎないわけです。
商品は改変でイノベーションが起きる
イノベーションの正体とは「改変する能力」です。人類も改変(加工)することで進化してきました。
ダイアモンドも加工によって価値を改変している
ダイアモンドがまさにそのものです。原石をプレゼントされても使い勝手が悪いだけです。
ダイアモンドの原石を加工して、カッティングを施すことで、装飾品としてのダイアモンドになります。
アイスクリームとカップコーンの組み合わせ
アイスクリームはアイスとカップコーンの組み合わせによって進化しました。
- アイスは牛乳を長期保存するために牛乳を煮たものを雪で冷やす技術を改変したもの
- カップコーンはパン焼く技術を改変したもの
現代でもパンもアイスもどんどん進化しています。
オリジナルに拘る必要はない
世の中にあるものが全てのものがコピーして改変された商品です。
「コピーはオリジナルに勝る」と呼ばれています。
盗作とは言われずにコピーして改変してオリジナルが生まれた例
音楽がまさにその世界のもので、ヨハン・パッヘルベルのカノンの進行をベースにしていろいろな曲が作られました。
有名なところが音楽のカノン進行です。
J-POPでもカノン進行が使われています。しかし盗作にはならないのです。
- チェリー (スピッツ)
- マリーゴールド(あいみょん)
- クリスマスイブ(山下達郎)
- 赤い鳥の翼をください
- さくらんぼ(大塚愛)
しかし、オリジナルがいいからとカノンの原曲を聞いている人はほとんどいません。JPOPの方が遥かに聴かれて、カラオケで歌われています。加工されたコピーのほうがオリジナルよりも勝っているのです。
コピーするには、改変する高い能力が求められる
コピーされたものが、コピー元を連想させてしまうとこれはただのパチリ商品やコピー商品です。いわば劣化したコピー商品です。海賊版のようなものです。コピー元から加工して発展させてこそ、一流になります。
さきほどの「山下達郎のクリスマスイブ」や「赤い鳥の翼をください」、「大塚愛のさくらんぼ」は、素人には全部違う曲と聞こえるようにすぐれた加工能力によって、進化しています。
優良な大手ほど、コピーして加工してオジリナル化している
Appleやマイクロソフトでさえ、パチって加工しています。オリジナルは日本企業が作ったものです。
Apple
iPodはsonyのウォークマンとSonyのmolaをベースにしています。
マイクロソフト
パナソニックの水道哲学をベースに誰もが使えるOSを目指して、Appleのマッキントッシュをベースに作っています。
商品を作るなら、コピーして改変してオリジナルを作る
あなたがこれから商品を作るのなら、完璧なオリジナルにこだわることはありません。
コピーしてさらなる改変するだけで、新しい商品を作り出すことができます。
コピーしながら、工夫することで改善力が上がっていく。日本人は真似から入るスタイルで、それを続けることで、改善力を身につける事ができます。