ゼロイチの企画は時間と労力を消耗させる
私に起こった傲慢体験
オリンピックの関連事業で自治体からバリアフリーマップを作ることになったのですが、企画にこだわりすぎて失敗しました。 とあるマーケティング企業が自信満々に公開している「バリアフリーマップの事例」を見て、「分かりにくいから新しいものを作ろう」となり、全くゼロイチで企画をスタートしました。 総打ち合わせ時間は30時間くらいになりました。地図を仮のパワーポイントで作成して、製作会社、自治体の関連部署と打ち合わせをして、何度も修正を繰り返しながら作った結果・・・ なんと「バリアフリーマップの事例」に毛が生えたものになりました。 この「バリアフリーマップの事例」に改善していれば、もっと楽に作れたのにと反省しました。 打ち合わせ時間は不毛で、それはとあるマーケティング企業が既に議論を終えて改良した最善の内容だったのです。
甘い蜜のちゅーちゅー作戦
ある程度形になって、市場で売れている場合、膨大な時間と労力をかけています。 ・議論 ・検証 ・改善 など、誰かの犠牲の蓄積の上に仕上がっているのです。 他の会社は、多大なお金と時間と労力をかけて商品開発を行っています。 大企業なら、商品開発だけにとどまらずに多くの工程を費やしています。
- 市場調査
- 商品開発
- テストマーケティング
- 広告
これらはデータの宝庫です。そのデータの甘い蜜をちゅーちゅー吸い上げるほうが賢い戦略になります。
ビジネスではコストを圧縮すること
ビジネスは、あらゆるコストが追加でかかってきます。
- お金をかけない
- 手間をかけない
- 時間をかけない
そのためにも、「お金」と「時間」と「労力」をかけない主義で行きましょう!
企画が好きでも、企画の罠に入らない
企画の罠とは過去の誰かの犠牲を無下にしないということです。 ・自分に過去に考えたこと ・自分が過去にやったこと ・他人が過去に考えたこと ・他人が過去にやったこと ・他社が過去に考えたこと ・他社が過去にやったこと これらは全てが検証されてベストになったデータです。
ゼロイチの企画が博打になる理由
ゼロベースがまずいところは、とにかく時間がかかりすぎることです。 またデータのないビジネスは博打になります。ビジネスで重要なことはデータを取ることです。
企画のやり方
パッチって悪いところを改善する
この方法であれば、最短で作れます。 他人を批評できても、自分のことを批評できないからです。 他人の悪口を言えても、自分の悪口を言えないことと同じです。 ・失敗を分析する 楽しい ・成功を分析する 難しい
注意点は、優れたところから見ない
優れた部分をパチろうとすると劣化コピーになりがちです。 オリジナルの要素が薄まり、あなたの評価も下がります。 上手くいっていない点 ↓ 上手くいっている点 を見るようにすると、失敗を冷静に分析することが出来ます。 ただし、上手くいかない点を特定するのは思考を使います。
AppleのiPodもSONYの失敗の徹底研究してヒットした
AppleのiPodはSonyのウォークマンを元に、複雑化した機能を削ぎ落とした商品です。 Appleのitunesは、Sonyの音楽配信サイトのMoraの失敗事例を元に作ったものです。 もしSonyがウォークマンやMoraを出していなければ、iPodは存在していないのです。 Sonyが膨大な開発費をかけたデータを元にAppleは優れた商品を開発出来たのです。
パチって改善した後はシンプルに仕上げる
パチって改善してと言えども、複雑化になっていることが多いです。
デミング博士のPDCAサイクルならぬPDSAサイクル
データ収集をする
PDCAサイクルではなくて、PDSAサイクルを回していくことです。 デミング博士の理論が日本に紹介された時に、次のように紹介されました。
- Plan:計画
- Do:実行
- Check:検証
- Action:改善
実際は、「Checkの検証」で上手くいっているか、上手く言っていないかの2択で、失敗を悪と捉えてしまうということから、デミング博士が、「Checkの検証」を「Study:学習」に置き換えたのが次のモデルです。
- Plan:計画
- Do:実行
- Study:学習
- Action:改善
PDSAを回し続けると失敗データを取れる
継続してデータを取り続けるとセンスを上げることが出来ます。 最初からセンスがある人は、10000人に1人行った具合で天才肌です。多くのセンスがある人は何度も失敗したからこそ、センスを上げています。
失敗データは資産になり高く売れる
成功は共通項が見えにくく、失敗は共通項が見えやすいです。 失敗する点のデータがあれば、コンサルティング出来るようになります。
パチる対象とは?
こちらの内容を元に分析していきましょう
競合・ライバル
エステサロンであれば、今人気がある会社の商品やサービス、または近所にあるような同業の会社の商品やサービスをリサーチしていきます。ここがパチって改善しやすいものです。 競合・ライバルにないものを打ち出せば、一人勝ちできる可能性があります。 今のお客さんに今までどのような商品・サービスを受けたのか?なぜあなたの会社を選んだのか?などをヒアリングするのも手です。
類似サービス
エステサロンであれば、類似するサービスはライザップなどです。ライザップが急成長したのは、パーソナルトレーニング市場を、ダイエット市場にぶちこんできたからです。
異業種で優れているもの
異業種のものは、業務スーパーの神戸物産やユニクロなど関係ないもののでも、商品サービスの優れているところを自社に取り入れることができます。 カンブリア宮殿などを見るとヒントを得やすいです。 ]]>