起業当初は税理士への支払いが大変
起業当初に税理士への支払いを考えると、とても大変です。売上が上がっていない限り、出来るだけ費用を抑えたいところです。顧問料を払うと月額2〜3万円、そして決算で10〜15万円は必要です。しかし創業当初で、赤字決算であれば、基本的に確定申告は、自分でできます。
ただし、注意点が必要です。
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自分で決算を行う場合、余裕を持っておきましょう。法人での決算の場合、決算月から2ヶ月以内に確定申告が必要です。慌てて2週間前や1週間前になると、申告経験がないのであれば、プロに頼むほうがいいでしょう。
自分で決算を行う場合は、最低限の知識をネットやセミナーで手に入れておく
今の時代、本やyoutubeで最低限の税務の知識を学ぶことができます。
税務処理では、「仕分け」が必要になってきます。この仕訳の概念がない場合は、何をしていいかわからないでしょう。私の場合、個人事業主で白色申告を5年分を行い、税理士さんと相談したことがあったので、予備知識はありました。
7年前のことでしたが、今はさらに「スマホで税務をyoutubeで学べる時代です。」無料や有料なセミナーも充実しています。
自分で行うのは、仕分け入力に徹する
決算では、以下の入力が必要になってきます。
※物販などの仕入れが基本的に発生しないビジネスを前提としています。
①売上
②経費の仕分け
③減価償却
④借入金返済
もし今まで税務申告の経験がなければ、①と②は自分で入力して、後から決算時に税理士さんに見てもらいましょう。
③減価償却と④借入金返済については、決算時に税理士さんと相談して作成していきましょう。④借入金の返済必要に応じて、金融機関から書類を取り寄せることも用意になってくるからです。
決算月の1ヶ月後にやるべきこと
①売上と②経費の仕分けの入力は終わらせておきましょう。そして、③減価償却と④借入金の返済については、書類を持って、「税理士会」が主催する無料相談に行きましょう。無料相談といっても、税理士会の先生に失礼のないように自分で調べられる部分や、事前準備が出来る部分は行っておきましょう。
売上入力や経費の仕訳は、クラウドで行うのが楽
会計のクラウドサービスはで、80%くらい作業をしてくれています。
通帳やクレジットカードの明細を読み込んでくれる機能がある
弥生会計が銀行やクレジットカードのサービスに対応している場合は、自動で読み込んでくれます。しかし、提携先の会社によっては、クラウド上の保管期間が3〜6ヶ月ということもあるので、
freee、マネーフォワードなどのクラウドツールを使ってきましたが、最後に落ち着いたのが、「弥生会計クラウド」です。
一番、入力画面がシンプルだからです。
各社のサービスは同じ様になっていると思っていますが、無料版を使って、まずは自分の相性に合うかを確認するのが一番だと思います。
会計処理を90%仕上げるための4つのもの
全ての取引は通帳に記入する
ネット銀行がメインになりましたが、通帳記入する癖をつけましょう。売上があれば、まずここに全て一度入金しましょう。後で売上の管理が楽になるからです。通帳で出入りを管理していると、後から数字を追いかけることが可能です。
「なぜここで入金があったのか?」
「なでここで出金があったのか?」
を追跡することが可能です。
「請求書が足りない」、「領収書が足りない」ということにも気付くことができます。
領収書
全ての領収書を撮っておく癖をつけましょう。事業に関わってくるかどうかは後からではないと判断ができません。珈琲一杯でも会議費にも摘要できることがあります。現金で決済したもの以外にもクレジットカードで決済したものもあります。いずれにしても領収書を必ずとっておきましょう。
クレジットカードの明細
領収書をとっておいても、クレジットカードの明細も必要です。なぜなら、アプリなどオンライン決済を行っていて、領収書が発行されない場合や、領収書の発行が手間になるものもあるからです。
弥生会計が便利な理由
スマホでもスキャナーでも読み取ったレシートをAIがほぼ半自動で、入力してくれます。
手書きではないプリントされたものであれば、日付と店名と金額が80%の確立で入力してくれます。
スマホのアプリも便利ですが、私はスキャナーを使って写真を弥生会計に入力しています。スマホからアップロードすると読み込みに時間がかかってしまい非効率だからです。
スキャナーは、富士通 スキャナー ScanSnap FI-IX100Aを使っています。
読み込み時の名前
弥生会計に読み込まれると、3つの入力項目があります。
・日付
・摘要
・金額
摘要では、どのような用途で、どの事業者に使ったのかですが、特にルールが決められているわけではありません。私の場合、
『仕分け名』:『用途』:『事業者名(店名)』
を入力するようにしています。
減価償却と借入金の返済はプロに相談するのがベスト
減価償却では、数年に渡って経費を分割する
20万円以上の資金を使った人は、減価償却に記載しなければいけません。創業時の費用も計上しますので、ここは専門家に相談したほうが良さそうです。
借入金の返済と利子について
公庫や銀行から融資を受けたり、クレジットカードを使ってリボ払い担っている場合は、返済と金利が上乗せされていきます。ここの項目についても、プロに相談したほうがいいいです。
どうしてもお金がない人は、申告書類を素人でも作成できる方法がある!
クラウドで作ったら、最後に申告資料を作っていきます。「全力法人税」というソフトがあり、税理士しか作れない申告資料を自分でも作れるようになっています。私は2年お世話になり、確定申告を無事に終えることができました。