研修や講座を作るなら、知識を詰め込まずに、体感させろ!参加者の成長と満足度を高めるドラゴン桜に見る桜木の指導法

以前の私のコンサルティングでは、昭和の研修型の「知識詰め込み型」で失敗していました。
ある朝会の勉強会で、体感を多く取り入れることで、参加者の満足度が上がったのを見て、私も方法を変えることにしました。

目次

ドラゴン桜にみるゲーム性の重要性

ドラゴン桜の発達障がいのある「健太くん」がテストを解くシーンです。
「試験だったら嫌だけど、ゲームならやってみる!」というシーンがあります。
ゲーム性があるから生徒のやる気を出せる。

ゲーム=遊びです。

遊びの間隔があるからこそ、楽しみながら取り組めます。

昭和の研修:知識の詰め込み型

大学教授が黒板に向かって話し続けるような講座です。
分かりやすくすると放送大学のような知識を述べる研修です。

令和の研修はゲーム性のある参加型

アメリカの大学では、参加型の形を取っています。授業に出席するだけで単位を取得することはできず、発言しなければ、単位は取れません。
なぜなら、知識詰め込み型であれば、思考力を養えないからです。知識はgoogleで調べたらある程度の答えが出てくるように、ビジネスで必要なことは思考力です。あらゆる問題を解決する能力が求められます。

ゲーム性のある体感型ワークを取り入れる

体感型ワークの4つの構成

4つの構成で進めることです。4つの構成は入れ替わっても問題ありません。

  • 認識
  • 体感
  • 気づき
  • フィードバック
・認識させる

ただ認識することは出来ませんので、レクチャーを行います。
「何に対してフォーカスするかを教える」

・ゲーム型のワークで体感させる

実際に行うワークです。ゲーム形式で、チームで話し合ったり、課題を与えて発表させたりして、思考しながらアウトプットさせます。

・何に気づきいたのかを言葉にする

参加者に気づいたことを発表してもらいます。

・フィードバックで、ズレを修正する

気づいたことをさらに言語化して、理解を促進します。もし間違った方向やズレがあれば修正を行います。

ドラゴン桜の

昭和型の知識詰め込み型

昭和の授業のように「これを覚えろ!」模写して丸暗記させます。しかし、この方法だと思考停止に陥ってしまいます。

桜木の教え方は、体感型ワークを取り入れている

合宿の初日に「走ろメロス」を要約させます。

やらせてみて体感

桜木先生が合宿で、制限時間10分以内に太宰治の『走れメロス』を要約させます。要約とは、まとめる力。長い文章のポイントをつかみ、それを短く言い換えて伝えることです。

生徒は要約が出来ずに全くまとまらない文章を書いてしまいます。
この体感では、自分の言葉を書けないことに気づかせる必要があるのです。

フィードバック

生徒に発表させると「お前らは何が言いたいのかわからない。」、そして桜木の補佐である水野先生が模範解答で、「さすがな」と問いかけるシーンがあります。生徒が出来ないことを自覚させることにより、授業の学ぶ意欲を高めるのです。

授業で認識させる

合宿で太宰府治先生が「文章とは建築と同じ」だと教えます。
そこから、特別講師の先生が文章の方には「時系列」、「主語と述語」で書ける。その文章の間をつなぐのが「同等関係」「対比関係」「因果関係」の3パターンであることを教えます。

桜木先生が特に大事なのは、同等関係で、全ての教科において、問題文を解くには読解能力が求められる。この読解能力とは、質問を分かりやすく「言い換える」ということです。

「言い換え」能力こそ、同等関係です。
「このように」「要するに」「いわば」「すなわち」「言い換えれば」などの接続詞で繋ぐと、分かりやすく伝える事ができます。

感想

「これなら分かりやす書ける」と生徒は文章を構造的に書けるようになり、今まで闇雲に書いていたから文章を書けないことを感想を述べるのです。

あなたが講座や研修をする際に意識すること

この4つを意識して講座や研修を設計してみてください。

  • 認識
  • 体感
  • 気づき
  • フィードバック

驚くほど参加者の成長と満足度を得ることができます。

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