転売経験者だから言えること、転売は辞めておけ
転売は速攻で売上が上がるけど、手元にはお金が残らない
2015年〜2018年までAmazon転売をしていました。いわば転売ヤーと言われるやつです。
専業だったのですが、最高月収は月商170万円まで行きました。
マスクやゲーム機の買い占めの転売ではなく、セール品や処分品を安く仕入れて、Amazonで定価で売る方法です。子供の夢を壊したり、人を困らせるのは道理的に許せなかったので、手をつけられなかったです。
ちなみに2015年の年間売上は1119万円です。儲かっているように見えますよね?
Amazonに手数料を払うと、871万円ほどが残ります。
そこから仕入れ値を引くので手元にはもっと減ります。
利益率が30〜40%なので、売上1119万円に対して手元に残る金額は333.5万円〜444.7万円です。
月にすると27.8〜37.3万円です。
しかしまだ手取りではありません。
さらに次の経費がかかります。
- 塾代やツール代:約3万円
- Amazonへの荷物をおくる送料:約3万円
- 車代や自動車保険やガソリン代:約5万円
- 家賃:約3万円
14万円を差し引くと13.8〜24.3万円です。
今見てもかなり少ないですよね。
ブラック企業で働いていいるかのようです。
まだ経費は低く見積もっているので、更にかかっているでしょう。
仕入れとリサーチと商品発送に追われる毎日
私は店舗仕入れをメインにしており、昼間は車で運転しながら、ホームセンター、家電量販店、リサイクルショップ、商店街などを回りまくっていました。
夜に家に帰ってくると、仕入れた商品のラベルを剥がして、Amazonに登録して、Amazonに荷物を送ります。
寝る時間以外は、商品を仕入れていくることばかり考えていました。
当時は現金がなかったので、全てクレジットカード仕入れです。
商品が売れなければ翌月の支払いに間に合わずに人生を詰みます。
朝起きた時に何が売れかな?と昼間も一休みしたら売れ行きツールをにらめっこ。売れたら安心するという精神不安定な状況でした。
塾に入って気づいた落ちこぼれ
年間売上の1119万円って、転売では売っている方です。
しかし、専業で転売を行っていたのですが、この年間売上1119万円はかなり少ないんです。
周りの専業メンバーは少なくとも年間売上2000〜3000万円であったり、月500〜1000万円を売っているツワモノもたくさんいました。
年間売上の1119万円はかなりやばいです。
手取りが13.8〜24.3万円って、リスクを取って転売して個人事業主をしているなら、普通に働いたほうが楽しく暮らせます。
売上を上げるための融資という魔法の錬金術
なぜ売上を上げられなかったかというと、融資を受けていなかったからです。
法人ではないと融資は通らないと思っていましたし、売上規模的にはまだ融資が受けられる実績がないと思っていました。
さらに転売塾のオプションとして、ダイナースクラブカードのブラックカードを申し込める権利がありました。結果的に審査に落ちたのですが、審査に通ると月500万円まで決済できるというもので、もし審査が通っていれば、一生、仕入れをし続けてお金を得られるという肉体労働の罠にはまっているところでした。
転売で成功した先にある情報教材屋か、組織化という選択肢
転売で成功すると多くの人は2種類の選択肢があります。
- 情報教材屋
- 組織化
①情報教材屋の選択肢
これは無料レポートを書いて、情報教材を販売して、コンサル生を取るという方法です。
実を言うと私も月額8000円でコンサル生をサポートしていました。仕入れ方法を実際に店舗に行って教えたり、LINEで仕入れの相談が来るので、それに対して答えていました。
ライバルは増えるは、ノウハウを学んだら辞めてしまうので割には合わなかったです。
②組織化の選択肢
これは人を雇って自分の仕事を社員やパートにやらせる方法です。
私は人を雇うことがはなかったのですが、知り合いの会社がまさにこの方法で組織化していました。
しかし、人を雇っても自分の能力以下であったり、育てた社員が辞めてしまうので割りに合わないように見えました。
転売を辞めた理由はリボ払いの借金漬けになって、返せなくなった
最終的に転売を辞めることになります。
しかし、これは仕入れにいく気力がなくなったからです。
朝起きても仕入れにいくきやリサーチができない。
不良在庫の山で借金が500万円に
クレジットカードをぶん回して仕入れ資金を作っていて、お金の管理もできなかったので借金だけが残りました。
その借金総額は500万円ほどになりました。
結果的に親に立て替えてもらったりしたので良かったのですが、ここまでなぜ借金が膨れ上がったのでしょうか?
それは不良在庫です。
今まで売れなかった商品が膨大にあり、それに目をつむって、仕入れを繰り返していくうちに気づかない間に借金が膨れ上がったのです。
もし転売をする場合は肉体労働のサイクルから抜けられなくなることを覚悟することと、融資をすると何が起きようとお金を返済することを覚悟しなければいけません。Amazonのアカウント停止になったり、仕入元が商品を出荷できなくなると仕入れなくなったり、資金ショートして払えなくなってブラックになることも考える必要があります。
そして、消費税や法人税も考えなければいけません。安易に転売に手を出さないほうがいいでしょう。また仕事を辞めるのも相当考えてからのほうがいいですね。
ビジネスをするなら在庫を抱えないモデルがオススメ
現在は、WEB制作やコンサルティングの仕事についているので、在庫は0なので気が楽です。
ノウハウを作って売る方法は、普遍性があり永続的にできるので副業から独立する際におすすめです。