日本人は遠回しのコミュニケーションを好むため、コミュニケーション能力が低いと言われています。しかし、コミュニケーション能力を高めることは、家庭や職場で大切なスキルです。
相手を理解する能力を持ちながら、自分の意見を述べることができます。コミュニケーション能力を向上させるためには、日常的に思考化と図解化の訓練を行う必要があります。思考化とは、「なぜそう思うのか?」と自問自答することで、思考力を高めます。図解化とは、図やグラフを用いて意見を表現することで、文字だけよりも10倍以上の説得力があります。コミュニケーション能力を高めることは日々の努力の積み重ねであり、思考化と図解化の訓練を繰り返すことが重要です。
家庭でも仕事でも、1日の会話時間では、60%がコミュニケーションに費やされているとも言われています。
日本人は、本音を言わずに遠回しのコミュニケーションをするために、「伝えているつもり」でも、「伝わらない」ことが多いです。
これは、コミュニケーション能力が低いからが原因です。
島国では、協調が重んじられるために防衛本能が高いからです。
コミュニケーション能力が低いと、「私的言語」と言われる脳内で独り言型の会話していることが多くなります。
相手が分からない反応を示すのは、会話のキャッチボールではなく、自分のつぶやきを伝えているだけということです。
日本企業では、ほとんどの会議は無意味です。
会議の目的が情報共有、責任分散、利害調整だからです。
会議で誰もが自由に発言できないのは、ディベートを、攻撃的なものと捉えられて、建設的な意見交換ができないからです。
日本や会社の風土が割るのではなく、あなたにも原因があるかもしれません。
言い方次第で伝えたいことを伝えることも可能です。
コミュニケーション能力を上げることで、相手を全面肯定しながらも、あなたの要望を伝えることも可能です。
コミュニケーションを最短で上げる方法とは?
残念ながら、コミュニケーション能力を上げるには、日々の努力の延長です。
いろんなプレゼンテーションのセミナーやノウハウ本がありますが、ほとんどは無意味です。
プレゼンテーションは、論理的思考(ロジカルシンキング)を伴うからです。
コミュニケーション能力を上げるためにまずするべきことは、思考化と図解化を普段から行うことです。
思考とは、「~思う」と言った後に、「なぜそう思うのか?」を付け加えることです。
私はドトールでコーヒーを飲んでいますが、
「私は目の前にあるものは、コーヒーと思います。」
なぜコーヒーと思うの?を問いかけます。
「飲んだ瞬間、気分をリフレッシュする香りがするからです。」
それにさらになぜ気分をリフレッシュする香りがあれば、コーヒーと思うのか?を自問自答します。
この訓練を繰り返していくと、思考能力が上がってきます。アメリカの授業では、小学生からひたすら訓練させられますが、日本人はこの訓練がないために、「なぜそう思うのか?」と聞かれたときに返せないです。
テレビ番組で、プレゼンテーションのプロであるはずの政治家や大学教授もできていないので、日本人は全体的に思考能力が低いと考えられます。
この思考能力を図にしたものが、図解化です。
図解化すると、伝える能力が飛躍します。
図解化すると文字の10倍以上の威力があり、会話する時間を短縮化します。
1秒で関係(相関関係、因果関係、手順、構造、仕組みなど)を見せられるために、相手とのコミュニケーションの時間を削減することができます。
最近では、ピクトグラムやインフォグラフィックなどが登場するようになりました。
私はノートで思考と図解化を行うようにしてトレーニングしています。
ノートで思考化した後に、パソコンに文章を打つようにしました。
その後、パソコンで図解化しています。
この訓練を繰り返していくと、頭の中で論理的思考が浮かぶのでノートがなくても、論理構成や図解化ができるようになっていきています。